【市中聞き齧り】「中米と業務用途のこと」
2023年5月2日(火)13時25分
中米は到底足りていません。実需レベルで使用頻度が増えています。つまり近い将来において枯渇する可能性すらあります。(下のグラフを参照)然るにさらに取引価格が上がるとも言い切れません。先ずは現状での雑系の未検・検査の取引価格が近県着値11,500~12,000円、中米の並・上品で9,000~10,000円とすると、価格格差は2,000~2,500円となります。つまりすでにレッドゾーンの域に入っています。つまりブレンドしてもほぼコストを下げられない状況に近づいています。そしてまた、業務用の需要は大都市圏を中心に増え続けていますが、業態や店舗レベルでは、その他食材の高騰でコメの納入単価は云うまでもなく、上げることが出来ない状況です。まさに「コメを納入しているわれわれが割を食っている」のです。これから業務店のなかには、無理な単価を強要しようとしたり、コストに見合わないクレームを言いだしたり、金払いが悪くなったり、そのようなことも増えることでしょう。そのようなときには、納入を断ることも、選択のひとつになると考えます。(夷)